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2012年4月12日 (木)

ここがダメだよ『宇宙戦艦ヤマト2199』

20120407a さて、つぶやきの通り、新宿ピカデリーで『ヤマト2199』初日、観てきました。ロビーには写真のように第二章の巨大告知も掲示してありテンションMAX! 本当は当日レポも書くつもりでいたのですが、流石に日にちも過ぎてしまったので省略。

 肝心の感想としては、「この程度の脚本・演出だと今後もつらいなあ」と。ぶっちゃけPV第2弾がピークで、冒頭10分映像で少し「あれっ?」となって、本編が「う~ん、ちょっとなあ…」と右肩下がりな一方で、最後(初日最終回の上映)拍手も起きたのですが、自分はとてもそんな気分になれなかったと云う…(苦笑)。今ひとつノれなかったんですよねえ。本当は大宇宙並に広い心で受け入れるつもりだったのですが、やっぱりあれこれ云いたくなるのはオタクのサガでして…(苦笑)。

 一番気になったのは、第一章のクライマックスであろうヤマト発進シーンでさっぱり盛り上がれなかったこと。あんな淡泊な描写じゃあ、全然気持ちが入らないですよ。「オーバーテクノロジーが導入された前例のない超巨大戦艦」を「スケジュールの前倒し」で動かさねばならない中、「メインスタッフが戦死のため、急な人事変更があって」更に「超巨大ミサイルに狙われてる」なんて、艦内はもうてんやわんやの状態になってる筈なのに、全くそれが描写されていない(そうした各部署の描写も入れ込めば、艦内設備やキャラの紹介にもなるし)。そもそも、超メカニズムの塊であるヤマトに乗り組むクルーの驚きとかとまどいとか、全く触れられてない。ケータイでも機種変するかのように気軽に、巨大で複雑な艦内機構を取り扱ってるのはどうなのかと。別に沖田に艦内を案内させろとは云わないけど(笑)、そうした初めて乗り組む気持ち(つまり観客視点)での描写が全くないため、とにかくヤマトの凄さ、有り難さ、重要度がこちらに伝わってこないのですよ。大きな艦を皆で苦心惨憺しながら少しずつ、でも確実にプロセスを重ねて動かしていく、そこを描く(そこにドラマが発生する)のが『ヤマト』の魅力だったはず。各部で動く人の姿が描かれてこそ、ヤマトそのものに血が通っていく(ましてや発進シーン、「後からの描写でカバー」は利かない!)訳で、それが“人類最後の希望”とか、そうした言葉につながっていくのだと思います。…が、実際は「電力が足りません」→「電気キター」ってなんだそりゃww 全然軽すぎでしょう。スイッチ一つでお気軽に飛び立った感じがぬぐえません。

 『ヤマト』というお話の最大の魅力は、「普通の人々の物語」であることだと思っています。、「何ら特別な能力を持つわけでもない普通の人々が、個性や価値観の違いを乗り越えつつ、それぞれの役目を果たしながら大きな目標を成し遂げる」姿を描く、それがそれまでの「テレビまんが」と『ヤマト』を分けるボーダーになったように、超能力者だとか、選ばれし運命の子だとか、なんか覚醒しちゃったとか、今やそんな作品ばかりになった昨今(ハーレム物だってそうでしょ?w)、本作がリメイクされる価値というのは、そうした「普通の人々の物語」をきちんと描くこと、それにつきるとすら思うのです。だから、そうした“人々”のシーンがすっぽり抜け落ちてしまった発進プロセスには、全く共感できないし、それに付随するメカ描写も薄っぺらになってしまったと云わざるを得ません。「ディテールに懲りました!」とか「設定のつじつまをきちんと合わせました!!」とか胸を張る前に、そうした肝心の部分が抜け落ちてしまっているようでは、全然『ヤマト』の精神を理解してないと云われても仕方ないのではないかなと。その辺がワカらない人たちに、第1作以外の『ヤマト』を揶揄する資格はないのではとすら思ってしまいます。

 ミサイル迎撃シーンも淡々としすぎで、全く手に汗握れない。古代の冷静さとかメインクルーのプロっぷりを描きたかったのかもしれないけど、古代は少し前に泣き言云ってるしw、南部は古代に含むところがあるし…。迎撃プロセスの途中に、ほんのちょっとでいいからそうした心の引っかかりを描いてほしかった(ほんのワンカット、1秒で出来るはずです)。それでこそ、劇中のキャラに我々は気持ちを寄せることが出来るのです。このままだと、「選ばれたエリートさん達がスーパー戦艦に乗って戦争して、勝って帰ってくる」話にしかならないのではないかと危惧されてなりませんよ。

 発進シーンがワカりやすいから例にしましたが、こうした部分はあちこちにあって、何とも居心地が悪い気がしてしまいます。地球の置かれた状況の描写がやっぱり淡泊だったり(切迫感・絶望感が希薄)、画の再現に拘りすぎてインパクトのない、単なる名場面集みたいになっていたり(「名シーンを再現しました!」じゃなくて「どうしてあそこは名シーンと云われているのか」の考察の結果、を示してほしかった)、全体的にぐっと引きつける演出がなくて、特に若い人にはこれじゃ退屈すぎるだろうなとか、逆にテンポ優先故か、タメに乏しかったり…。音楽の使い方もちょっと「?」な感じがあって…。いっそ全部新曲でも良かったかもと思ったり。

 不満タラタラって感じですが(笑)、いや、良いところもいっぱいあって、新キャラを含めた今回の独自要素そのものはすごく楽しみですし、色々云われているCGも俺的には全然OK、効果音は素晴らしいですし、声優さん達も皆ぴったりです。チャラい島最高w それだけに、現時点では残念な評価になってしまってる自分であります。まあ、「あの『ヤマト』」じゃなくて、ある意味完全新作だと思ってみればいいのかもしれないけど。

 なんかとっちらかった文章になってしまいましたが、今現在の正直な気持ちを綴ってみました。もちろん、なんだかんだ言ってもこれからも楽しみにはしているので、スタッフの皆様にはがんばって頂きたいと、心より思っております。

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コメント

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投稿: Jefferson27Dianna | 2012年8月16日 (木) 18時44分

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